平成20年度 神奈川県支部公開講演会 実施報告

 平成20年7月12日(土)に、かながわ県民センターホールにおいて、神奈川県支部主催の第7回公開講演会を開催致しました。本年度の講演会は、講師に東京電機大学理工学部生命理工学科の舟久保 昭夫 教授をお招きして「新しい医療を支える医療機器の話し—工学技術の医療への挑戦」という演題で講演をしていただきました。昨年同様多数の参加者があり講演会を成功裏に終了することができました。

 本年度の参加者は、一般参加者および役員を含め百余名で、講演会に先立ち川田一美支部長より参加者の方々への挨拶ならびに、東京電機大学校友会 神奈川県支部主催による公開講演会が毎年7月上旬に、この会場で開催され今回は第7回であることなどの話がありました。

 今回の講演会では主に循環器系の人工臓器(人工心臓、人工肺、人工腎臓、人工血管)に関し、その歴史や機能および現況についてお話をして頂きました。人工臓器の製品化までに数年(4~5年)から、時には治療臨床実験も含めて10年以上もかかる場合もあるとか、人工肺に関して言えば以前は単にガス交換能の性能の良い人工肺の設計を行えば良かったものが、今ではガス交換能の性能は勿論、小型でかつ耐久性があり安価であるなどが要求されるなどユーザーの要求は年々高まって来ているということであります。これらの要求は設計者にとっては相反するものでありますが、エンジニアは「そんなことは実現できない」と答えてはいけないと言うことであります。設計者は大変苦労していることが窺えました。

 アンケート調査結果(回収率 約70%)は次のとうりでした。参加者は、男性が90%、女性が10%、年齢別では40歳未満の方が10%、40歳代の方が5%、50歳代の方が10%、60歳代の方が25%、70歳以上の方が50%で、60歳以上の方々が大多数を占めました。 講演会内容に対する評価は、良かったが93%、ふつうが6%で大変好評であったことが分かりました。中には「医療機器が今日、高度に発展していることが良く分かりました。実際に触って実感できました。有難うございました」という感謝の言葉もありました。会場については良かったが63%、ふつうが36%で殆どの方が良しの結果でした。東京電機大学との関係については、同窓生が68%、同窓生の関係者が15%、その他が17%でした。当講演会を何によって知りましかという調査では、工学情報(校友会機関誌)が7%、案内状(校友会・神奈川県支部)が35%、校友会・本部からの電子メールが30%、知人・友人が16%、日経新聞が9%、その他が12%でした。(複数の回答があったため100%を超えています)

 本年度開催の公開講演会も、多数の参加者があり、大変な好評を得ることが出来ました。これも関係者の方々のご協力の賜物で、役員一同大変喜んでおります。最後に本講演会の実施に当たり広報活動ならびに運営面でご支援下さいました校友会事務局の方々に、厚く御礼申し上げます。
(総務幹事 服部 勤 記)

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