世古 名知夫 様

世古 名知夫 様2008年9月17日、同窓会幹事会に、第17代同窓会長 世古様をお招きし、お話を伺いました。

世古 名知夫 様

第17代会長 H3年4月~H7年4月
神奈川県相模原市 ご在住

1962年(昭和37年)3月 東京電機大学 工学部第一部電気通信工学科卒業

<大学同窓会の思い出>
2006.11.8東京電機大学同窓会投稿記事より参考出典

1991年4月から1995年4月まで、大学同窓会会長を務めさせていただいた。

同窓会の活動は単に親睦団体でなく、卒業生同士、卒業生と母校が実務の面で役立つことが最大の目的である。現に、仕事の上で知りあった相手が後になって同窓生であることがよくある。お互いに同窓であることが分かっていれば、仕事もよりスムーズに運べる。当時、同窓会活動の内容や学園の状況を伝える手段は会報の「工学情報」であった。しかし、この活動が一番必要な年代の30代前半から40代の卒業生の数%しか工学情報が届いてなかった。

卒業生同士が実務の面でどうしたら役立つか、役員会や幹事会で議論を重ねて、卒業生がどこからも気軽に参加できるシステムの必要性が認識された。

この時機、大学は学生に来るべきインターネット時代にそなえパソコン通信の修得と神田・鳩山・千葉のキャンバス間の交流を目的に商用ネットのニフティサーブの中に学生を対象にした「TDUフォーラム」が1991年11月に運用を開始した。

同窓会も1991年7月、幹事会にパソコン通信の準備委員会を設立し、「TDUフォーラム」の受け皿にもなるネットワークの検討を行い、卒業生の交流の場となる電子会議室、広報の掲示板を中心にするTDUALを立案し、1992年度の総会で承認を受け、1992年6月に開設した。

「TDUAL」はTokyo Denki UniversityプラスAlumna&Alumnusの意味である。

開設当時は少数の役員で試行錯誤の運用であったが、1年で会員は約600名になり、会議室の運営、管理に地方の世話人が参加してくれ、年代、地域を越えた交友、卒業生と学生が交流できるようになり、「同窓会が縁遠い存在ではなくなった」と評価された。

今日のホームページの基礎を築いたと当時の役員は自負している。

<その他の学園役員経験>
東京電機大学校友会・理事 (1990年7月~1997年6月)
東京電機大学・評議員 (1992年1月~1994年12月)

<職歴>
1962年4月 芝電気株式会社・入社
1962年4月~1970年10月
TV・FM放送機、航空航法装置のトランジスタ化の開発及び製品設計に従事。
1970年10月 株式会社リコー入社
1970年10月~1982年3月
複写機MRP600の米国、カナダ安全規格取得
(従来の複写機は代理店が安全規格を取得していたので、リコー初)
マイコン制御複写機の開発・製品化(マイコン制御は業界初。8085使用)
1982年4月 同社・画像技術研究所・次長研究員兼研究室長
1982年4月~1995年4月
複写機用デジタル画像処理の研究開発
カラー複写機用画像処理専用LSIの開発
複写機のマンマシンインターフェス(操作性)の研究開発
(校友会の複写機の操作部は、画像技術研究所で開発した方式で現在も使用!)
1995年5月 リコー・ヒューマン・クリエイツ株式会社派遣 同社・技術力強化支援部・部長
1996年4月 東京電機大学工学部情報通信工学科・非常勤講師 就任現在に至る
1998年4月 リコー定年退職

<所属学会>
電子情報通信学会、映像情報メディア学会(旧TV学会)
電気学会・ハードコピー研究会委員 (1986年8月~1988年10月)

<広報委員会 編集コメント>
1962年芝電気にご就職。1970年リコーに移られ複写機の開発に従事されました。マイコン応用技術に成果を発揮され、特許、著書の他、社内技術者の育成にも大変ご尽力されました。 大学同窓会長時代には、当時の先端を行くパソコン通信による「TDUAL」を立ち上げ、今日のホームページの基礎を築かれました。当日は、落ち着いた語り口で、当時の同窓会役員の活躍、会社での経験談を拝聴させていただき、時間が足りないくらいでした。同窓会に期待することとして、幹事会には新陳代謝を良くし、また若い人を入れてほしいとのご意見も頂戴しました。まだまだご活躍の折、健康には十分ご配慮の上、これからも学園・同窓会へのご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
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