千葉県支部JAL整備場見学記

出席人数:48人
開催日:平成26年2月22日
場所:日本航空整備場

千葉県支部JAL整備場見学記

平成26年2月22日午後。我が支部主催の見学会は、東京都支部、神奈川県支部、埼玉県支部の参加者を含めて、申込者は48名。支部はじまって以来の規模である。全員参加してくれるかの不安はあるが、天候は上々。寒い中であるが、集合場所の東京モノレール新整備場駅改札口で支部役員は揃った。

今回は、羽田の日本航空整備場、すぐそばはA滑走路。現地集合なので、新整備場駅の改札口で受付。でも、駅員さんには、迷惑だと、お叱りを受ける。やはり、時間ぎりぎりまで待つが、5名のキャンセルが出て、最終参加者は43名。奇跡的に、予定した人数とドンピシャ。うまく帳尻合わせとなった。

15時前入門。セキュリテイが厳しいため、スイカみたいなカードを広報スタッフから一人一人受領し、ゲートにかざして屋内に入る。展示室横の会議室へ案内され、本日の見学スケジュールを聞く。部屋の隣は、5つのブースに分かれた説明コーナー。自由見学である。皆さん喜んで挑戦したのは、機長の制服。写真に撮ると本当に機長みたいにカッコいい。客室乗務員コーナー、空港スタッフコーナー、パイロットコーナー、航空整備士コーナー、貨物スタッフコーナーと、急いで見学とスタンプラリーも押印。天皇がお座りになった座席まで展示してあり、歴史としても凄い。メインの説明はボーイング777で案内されている。離陸時のスピードは自重が340トンもあるのに、300キロ以上無いと駄目との事。1万メートル上空では巡航速度が1000キロだそうで、それに達するまで、離陸して約25分。だから、シートベルトサインも結構速く消えるのかなと感心して聞く。離陸時は自重が340トンだとの事、着陸時は、その燃料が減った分だけの230トンで降りてくる。そのスピードが250㌔。金食い虫である。何しろ1?でたった50mしか走れない。私の車と比べたら、雲泥の差。燃料は、離陸時、ドラム缶900本分を積載しているとの事。普通のガソリンかなと思っていたら、それより少し粗悪なケロシンだそうだ。凄い実例を紹介された。このジェットエンジンの後ろにバスを置いていたら、そのバスがエンジン噴射により飛ばされたそうだ。では空気吸い込み口のエンジン前部では?そのバスが吸い込まれるそうだ。其れでは、カモメなどの鳥がエンジンに入るのは簡単だね。バードストライクになるとエンジンがダメになり運航中止だそうで、毎日ガス砲でドカンドカンとやっているのだけど、鳥も慣れてしまい逃げてくれない。そのため、猟友会の出番もあるとの事だった。定時運行とは大変な事なのだな。ちなみに表示してあるフライト時刻はボーデングブリッジを離れる時間だそうで、離陸する時間ではないそうだ。だから毎回遅れるのだね。でも、着陸は概ね予定時間には着くので、巡航時に時間稼ぎをやっているのかな?会議室での事前説明とビデオが終了したら、さすがJAL、隣に買い物ブースが有ります。ぜひともお買い上げ下さいと来た。参加者はそれぞれにバスタオルやスチュワーデスの制服などを買い求めていた。でも、良い値段ですね。サッカー日本代表のTシャツは良い物のため良く売れていたけど、私は買わなかった。

さて今度はメインの整備場見学。目の前に777が足場を組まれて囲われている。昔支部で、成田で見た整備風景とは全く違う。外からしか見られないようだ。客室の備品類を取り外して、点検整備しているコーナー、トイレを修理しているコーナーなど、部品単位で整備している。もちろん整備する期間は決められていて、それに応じて点検整備が決まってくる。私たちが見学した時は、二機のジェット機が入庫していた。外からだけだったので、良くわからなかったなと感じた。この点は成田での見学の方がリアルだったな。でも、圧巻はその後。整備場は、A滑走路の目の前、着陸するジェット機が数分間隔で目の前を通過する。凄い。タイヤが地面とタッチする衝撃で煙が上がる。それが目の前で自分の目で見られるのである。劇場にいる気分である。これは、絶対に見られない光景である。参加された校友会員だけしか見られない劇的なショーであった。

記念撮影を格納庫内で撮り、JALの見学会は終了した。其のあと、隣のビルの一階にある「稲穂」で懇親会を開催し、皆様のまたやれと言う励ましに、次回は何処にしようかと言う贅沢な悩みを抱える事となってしまった。参加者の皆様、千葉県支部の見学会へご参加有難うございました。次回もお待ちしております。全員が無事に羽田空港を後にしたのは19時半を廻ったころだった。役員の皆様お疲れ様でした。
(安藤 記)

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