神奈川県支部見学会報告

11月の末にしては風の柔らかさの感じられた平成22年11月29日(月)に,横浜市と鎌倉市との市境の小高い丘の上に位置している小雀(こすずめ)浄水場を見学しました。

ここは,敷地面積約246,000m2(72,000坪,横浜スタジアムの9倍の広さ)という横浜市内最大の浄水場であります。浄水場規模は,全国で7番目の大きさです。水源は遠く城山ダム・馬入川(寒川取水堰)より取水しており,沈澱池,濾過池,配水池と備えられた施設であります。ここの1日の浄水能力は100万m3であり,横浜市の南部地区7つの区を中心に,横須賀市へも給水している施設です。

今回,神奈川県支部では年間3大行事(総会,公開講演会,見学会)の一つである見学会を,この地,小雀浄水場において参加者32名で実施いたしました。

電機関連の我々にとって環境問題は外せないことですので,2年前は「金沢ゴミ処理工場」,1年前は「昭和電工」,そして今回は「小雀浄水場」と,種々見学会を盛況のうちに開催しております。

特高受変電所は66kVで受電しており,構内は3.3kV配電で,供給しています。

ここでは,現在地球温暖化防止に向け,環境に優しい太陽光発電システムと,風力発電とを導入して場内のポンプ,照明,空調設備等に電源供給されており,環境負荷低減に貢献しています。

太陽電池パネルは,濾過池の上に覆蓋型として設置されており,また沈澱池には,遮光型として設置されております。また,排水処理棟跡地には,床置き型のパネルが設置されており,総発電定格出力は992kWで,有効利用しているそうです。

この広い敷地は木々,緑も多く,心和む見学会ではありました。

見学会終了後,神奈川県支部会員多数の参加のもと,懇親会場に向かい懇親を深めた一日でありました。
(平山記)

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