平成21年度 神奈川県支部公開講演会 実施報告
平成21年7月11日(土)、かながわ県民センターにおいて神奈川県支部主催の第8回公開講演会を開催致しました。講師に東京電機大学工学部 電気電子工学科 植野彰規准教授をお招きして「古くて新しい生体電気の計測―AEDや近未来の健康支援について」という演題で講演をしていただきました。前回同様多数の参加者があり成功裏に終了することができました。参加者は、一般参加者および役員を含め百余名でした。
講演に先立ち、川田一美支部長より参加者への挨拶ならびに、校友会の概要の説明があり、また本講演会は、東京電機大学校友会 神奈川県支部主催による一般の方々を対象に毎年7月に開催していることなどの話がありました。
講演会の要旨は「2002年11月、高円宮殿下のスポーツ時の心臓突然死、次いで福知山、名古屋でのマラソンにて3人の心臓突然死が話題となり、スポーツ時の心臓突然死の原因が心室細動であり、その対策にAED(自動体外式除細動器)が必要であるとの社会的認識が高まりました。心室細動の救命にはAEDによる除細動が不可欠で、1分除細動が遅れるごとに救命率は7~10%減少するといわれています。AEDによる除細動はあくまでも医療行為であり、医療法は医師以外の者が医療行為を行うことを禁止していますが、偶然に心肺停止の現場に居合わせた一般市民が緊急避難的にAEDを使用することは、効果的であることや、安全性および信頼性について評価が確立されたため、2004年7月1日、厚生労働省医政局から「非医療従事者によるAEDの使用許可」が通達されました。AEDを使うのが1分早ければ、社会復帰率が16%高まるといわれています。現場に居合わせた一般の人々がもっと心肺蘇生やAED使用に取組んでくれたならば、さらに救命率は高まるはずです」ということでした。
アンケート調査結果は次のとうりでした。参加者は男性が95%、女性が5%、年齢別では40歳代未満が3%、40歳代が3%、50歳代が5%、60歳代が33%、70歳代が55%でした。東京電機大学との関係については同窓生が83%、同窓生の関係者が3%、その他が13%でした。当講演会を何によって知りましたかでは校友会・神奈川県支部からの案内状52%、校友会本部からの電子メール22%、工学情報15%、知人・友人、神奈川新聞、朝日新聞、日経新聞、その他の順でした。会場について良かったが60%、普通が40%でした。公演内容について良かったが97%、普通が3%で大変好評だったことが分かります。
最後に本講演会の実施にあたり広報活動ならびに運営面でご支援下さいました校友会事務局の方々に、厚く御礼申し上げます。
(総務幹事 服部 記)